【俺の”一生モノ”】36オンスの超極厚ピーコート Buzz Rickson’s(バスリクソンズ )br11554

バズリクソンズ ピーコート

この冬ヘビロテ真っ最中のBuzz Rickson’s(バズリクソンズ)のピーコートを紹介します。

バズリクソンズは、東洋エンタープライズ社が1993年に世に送り出したミリタリーファッションブランドです。
日本のブランドですが、USのヴィンテージを細かく再現していることで定評があり、その中でもフライトジャケットを得意としています。

同ブランドが ”br11554”という型番でピーコートを発売しているのですが、これまたUSのヴィンテージを徹底的に再現しているんです。

・超肉厚生地で防寒性良し
・ヴィンテージを徹底再現したディティール
・着回し力抜群

それでは詳しく見ていきましょう。

ピーコートの歴史

1900年ころ、イギリス海軍の艦上用の軍服として着用されたのがピーコートの起源と言われています。
艦上用ということで、波風から身を守るために防寒性を重視した作りになっており、厚手のメルトンウール生地、手袋を付けたままでも操作できるよう大きなボタン、縦に切り口が入ったマフポケットを採用しています。

防寒具のマフが名前の由来です。(出展:ウィキペディア

また、ポケットに手を入れても軍人らしい威厳のある様を失わないよう、ポケットはあえて高い位置につけられています。

今は割とカジュアルに着こなされているピーコートですが、ルーツを辿るとゴリゴリのミリタリーコートだったんですね。

バズリクソンズ br11554

バズリクソンズのピーコートは1910年代にアメリカで採用されていたモデルを忠実に再現しています。

バズリクソンズ ピーコート

ずっしりとした見た目ですね。
それもそのはず、バズリクソンズのピーコートには36オンスのメルトンウールが使われているんです。
なのでめちゃくちゃ重いです。長時間着用していると肩が凝ります。
これが唯一の欠点かな。

素材は上記のメルトンウールが90%、ナイロンが10%で作られており、あえてナイロンを混ぜることによって型崩れを防ぐ狙いがあります。

フロントはダブルブレスト仕様です。
これは、当時のピーコートが艦橋や甲板などの厳しい気象条件で使用されていたことから、風向により左右どちらでも上前を変えることを可能とし、もし片方のボタンが破損しても、もう片方で止められるという意味もある仕様なんです。
こんな細かいところまでちゃんと再現しています。

 生地は超分厚いです。1cmくらいあります。
バズリクソンズ ピーコート

海軍隊員は海上で作業することがほとんどなので、寒さに負けないよう襟を立てて顔を覆い、強風対策を十分に確保できるように大きい襟が設計されています。
本来であれば首元をチンストラップで固定するのですが、私は襟を立てることは無いので外していたら紛失してしまいました・・・。

バズリクソンズ ピーコート

ボタンはアメリカの国章と同じ13個の星が刻印されたアンカーボタンを採用しています。
これは、1776年にアメリカが独立した際の州が13だったことに由来しているそうです。
なお、1930年代以降になると生産性やコスト面が見直され、生地の軽量化が進み、13スターボタンも廃止されています。

バズリクソンズ ピーコート

フロントポケットの中はコーデュロイ生地になっており、とっても暖かいです。
これも、防寒性を重視した当時のピーコートらしい作りですね。

着用画像・サイズ感

ピーコートは今やメンズファッションの定番アイテムとして君臨しており、コーディネートの幅は非常に広いです。
br11554は色がネイビーということもあり、着回し力が最強です。

バズリクソンズ ピーコート
バズリクソンズ ピーコート
バズリクソンズ ピーコート
バズリクソンズ ピーコート

このように、スラックスでもチノパンでも何でもOKです。
デニムも濃紺でなければバッチリ合うと思います。

先ほど書きましたが、ポケットの位置が高いのでポケットインしてもだらしなく見えないですね。

サイズ感ですが、バズリクソンズは日本のブランドなので作りがアメリカンサイズになっているわけではありません。
なのでいつもと同じサイズを選べば問題ないかと思います。

私は176cmでガッチリ体形ですが、サイズは40(L)でジャストです。
着丈もお尻が丁度隠れるくらいの絶妙なミドル丈です。素晴らしい!

最後に

まだワンシーズンしか着ていませんが、生地が毛玉になったり変なシワがついたりする気配が一切しません。
それくらい作りが頑丈なんですね。

ディティールも伝統的なスタイルを見事に継承しており、正に”一生モノ”のコートです。