(この記事は2020年5月5日に更新されました)
こんにちは。
ショシ太郎です。
いよいよ終わりが近づいてきた科目別勉強法ですが、今回はマイナー分野の会社法について解説していきます。
マイナー故、講義で深入りすることがなく曖昧な理解のままでいる方が多いのではないでしょうか。
かくいう私も本試験では爆死してしまったので、その反省を活かしこの記事を書いていきます。
商法・会社法
択一式で5問出題されます。(商法1問、会社法4問)
この科目は1000条近い条文がありながら、出題はたったの5問という、おまけのような扱いを受けている科目です。
それに加え、多くの受験生が行政法や民法に時間を掛けるので、会社法にまで手を回す余裕がないというのが現実です。
中には会社法は完全に捨てて臨む方もいるくらいです。
確かに、範囲は広いですが問題は単純な条文知識で解けるものが多いので、1点でも無駄にしたくなければ捨てるべきではないと思います。
頻出テーマは固まっているのでそこをしっかり対策すれば点は取れる科目です。
商法は確実に!
商法は1問しか出題されない分、範囲が狭く対策がしやすいです。
マイナー科目故、条文知識だけで解ける問題がほとんどです。
また、商法は民法の特別法なので親しみは持ちやすいかと思います。
民法と比較しながら学習することで、両法の対策もすることができます。
商法の中でも頻出論点はありますが、一問しか出題されないため、ヤマを張ってしまうと外れたときは悲惨です。
深い知識はなくても正解できるので、過去問は全範囲取り組むようにしましょう。
会社法は範囲を絞る
繰り返しになりますが、会社法は範囲が広いわりに掴みどころがない分野になりますので、コストパフォーマンスは悪いです。
特に時間が限られている方は、会社法に割く時間を少なくして、その分を民行に当てたほうが合格に近づきます。
ですが、その場合でも「設立・株式・機関」は必ず勉強しましょう。
これらは会社法で最頻出の分野であり、過去5年間(H26~H30)の本試験では毎年欠かさず出題されています。
最低でもこの3分野の過去問は回してください。
ひねった問題は出ないと思って構いませんので、特別な勉強は必要ありません。
過去問を何度も繰り返すと、苦手な論点が見えてくると思います。
お手持ちのテキストの該当ページに付箋でも貼っておいていつでも見直しができるようにしておきましょう。
直前期はいよいよ過去問すら解く時間もないかもしれませんが、付箋部分を中心に定期的にチェックするようにしておけば十分です。
ちなみに、私が勉強していてよく問われるなと思ったのは以下の論点です。
ざっくりとしていますが対策の参考にしてみてください。
- 設立…発起設立と募集設立の違い、定款の絶対的・相対的記載事項
- 株式…株主の権利、株式の譲渡制限
- 機関…機関設計、株主総会、取締役会
3/5を目指す
理想の得点モデルは、商法1問+会社法(上記3分野)2問の計3問です。
というか、これだけ取れれば合格圏内だと思います。
全ての範囲をカバーするのはなかなか難しいので、全問正解は狙わなくて良いです。
どうしても理解できないときは
お手持ちのテキストや講義では理解が進まない・・・
丸暗記ではなくて制度趣旨をしっかり理解したい・・・
そんな方には『リーガルクエスト会社法』をオススメします。
本書は会社法の基本書ではありますが、法曹志望の学生からも高い評価を獲得しています。
私も、司法書士試験のお供として使用しています。

例えば、行政書士試験の頻出問題である機関設計のパターンを覚えることに苦戦していませんか?
本書では、なぜ大会社に会計監査人を置かなければならないのか、なぜ会計監査人設置会社は監査役を置くor委員会型会社にならなければならないのか等、各機関の趣旨を押さえたうえで解説してくれるのでゴリ押しの暗記ではなく”理解”することができます。
書店で該当ページを読んでみて、自分に合うなと感じたら購入してもいいかもしれないです。
一つ注意ですが、他の科目が完璧か、もしくはよっぽど時間が余っている等の事情がない限り通読はしないほうが良いです。(息抜きに読書感覚で読むなら別です)
あくまで会社法はマイナー科目なのでそこまで力を入れる必要はありません。
分からないところの該当ページだけ読むという辞書的な使い方が理想です。
最後に
以上がショシ太郎流の会社法対策です。
初学者にはとっつきにくい科目ではありますが、制度趣旨を理解すると一気に面白くなるので時間を忘れて勉強してしまうかもしれません。
ですが、あくまでもマイナー科目ということを忘れずに。
次回は一般知識を取り上げます。
受験生のメンタルを破壊する憎き一般知識・・・もはや「行政書士の業務に関連する一般知識等」からは逸脱しているような気がしますが、愚痴っていても仕方ないですね。
閲覧ありがとうございました。
ショシ太郎