【行政書士試験】科目別勉強法 〜一般知識〜

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(この記事は2020年5月15日に更新されました)

こんにちは。
ショシ太郎です。

科目別勉強法はこれで最後です。
今回は悪名高い一般知識について解説していきます。

私は模試で足切りをくらったことがあり、精神的に悩まされました。

法令はやればやるほど自信が付きますが、一般知識は手ごたえを感じたことがなかったです。
恥ずかしながら教養のある人間ではないので、こういった分野は大の苦手なんです・・・。

それでも何とか本番では奇跡的に12問も正解することができ、合否を左右したといっても過言でない出来でした(笑)
(この年の一般知識は難易度がめちゃくちゃ低かったんです。)

この記事では同じような悩みを抱えている方へのヒントになるようなことを書いていきたいと思います。

一般知識

正式名称は、「行政書士の業務に関連する一般知識等」です。
政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護、文章理解の3テーマで構成されており、計14問出題されます。

一般知識で6問以上(24点以上)正解できないと問答無用で不合格になります。
俗に“足切り”と言いますが、これが受験生の悩みのタネになるわけです。

極端な話、法令で全問正解しても一般知識で6問以上正解できないと不合格になってしまいます。
法令は出題範囲が明確なので対策すれば確実に得点できますが、一般知識は全く予想もしていない問題が出されることが多いので、受験生にとっては精神的負担が大きい科目です。

既に語り尽くされたテーマかもしれませんが、私なりの足切りを回避する方法と対策に使えそうなツールを紹介していきます。

政治・経済・社会

大博打の科目?

大体7問程度出題されます。
高校の政治経済で学ぶような内容や、その年度に起きた重要な法改正や改革が出題されます。
いわゆる時事問題です。
(2019年度の試験では働き方改革や元号に関する問題が出ました。)

先ほどギャンブル要素が強いと書きましたが、
その中でも有名なのが以下平成29年度の問題ではないでしょうか。

問53 次の記述のうち、社会の様々な問題を取り上げた小説家・山崎の著作として、妥当なものはどれか。

1 『官僚たちの夏』・・・
2 『苦海浄土』・・・
3 『白い巨塔』・・・
4 『蟹工船』・・・
5 『複合汚染』・・・

正解である肢3にちなんで、「白い巨塔事件」なんて呼ばれてたりします。
以前にドラマを見たり原作を読んだりしたことがある方なら簡単な問題かもしれませんが、これを「行政書士の業務に関する一般知識等」と呼ぶのは強引過ぎるかと思います。。。
というか、ギャンブルの域を超えています。
予想することが不可能です。

出題傾向に変化?

この問題には受験生や関係者から批判が殺到したようですね。

そして平成29年度の反省?を踏まえたのか翌年の本試験では出題形式がガラッと変わりました。
この年の一般知識は、風適法や墓地埋葬法等、実務に直結するような問題が出題されました。

しかし、その次の2019年度試験ではそのような問題は出題されなかったので、これが定番になったとは言い難いです。
試験管の気まぐれなのか、批判への当て付けなのか・・・。

対策

白い巨塔事件のようなビックリ問題は解けなくてもOKです。
そもそも対策のしようがないので。

学生時代に勉強した政治経済の記憶が残っている方、日ごろから新聞やニュースをチェックし世の流れを把握している方は特段の対策は必要ないかと思います。
不安な方は以下のような常識本を一読しておくと良いです。
一般向けに書いているので講義や過去問よりも頭に入りやすいかと思います。

高校の政治経済のテキストを使用している方も多いです。

私見ですが、この分野が不得意な方は、対策にダラダラと時間をかけない方が良いです。
というのも、この分野では幅広い知識が求められるので知識の貯金がある方に圧倒的に有利です。
逆に、ベースがほぼ0の状態だと膨大な量を暗記しなければならず、出題も読み辛いので対策が空回りに終わってしまう可能性があります。

ここはテキストの重要テーマだけに絞って、後述する個人情報保護法や文章理解にリソースを注ぎ込んだ方が得点に繋がりやすいです。

時事問題については、上記の通り日頃から新聞やニュースをチェックする癖をつけることが大切ですが、どうしても不安な方は以下のような公務員試験用の一般知識本を一読しておくと良いです。

ツイッターではニュース検定のテキストを使用している方をよく見かけます。
LECの横溝先生もブログで紹介していたのでそちらも参考にしてみてください。

横溝先生のブログはこちらから!

情報通信・個人情報保護

単純な知識問題

3~4問程度出題されます。

この分野では主に(行政機関)個人情報保護法とIT用語の問題が出題されます。
先ほどの政治・経済・社会に比べると範囲が狭く点を取りやすい分野になるかと思います。

その他にも出題される可能性は低いですが、マイナンバー法や不正アクセス禁止法、プロバイダ責任制限法等の情報分野の法律も試験範囲です。

いずれも深いところまで突っ込まれるはないので身構える必要はありません。

対策

個人情報保護法関連はひねった問題は出題されないので、基本的にはテキスト&過去問だけでいいです。
私は以下を意識しながら勉強していました。

  • 用語の定義
    「個人情報」の定義を覚えるのは当たり前ですが、直前期になってもごっちゃになってしまう「個人情報データベース等」、「保有個人データ」、「保有個人情報」、「個人情報ファイル」といった用語の定義はしっかり押さえておきましょう。
  • 行政機関個人情報保護法との比較
    勉強を進めていくと必ず個人情報保護法と行政機関個人情報保護法がどっちがどっちか分からなくなってしまいます。
    個人情報保護法を勉強するときは常に行政機関(ryとの違いを常に意識すると効率の良い対策ができます。逆もまた叱り。
  • 目的条文(1条)の比較
    行政法の記事でも書きましたが、1条はその法律の目的や趣旨が書かれていることが多く、この比較問題が出題されることがあります。
    法律の趣旨を理解しておくと他の問題を解く際のヒントにもな離ます。

マイナーなマイナンバー法(駄洒落ではない)や不正アクセス禁止法等は、講義で重要だといわれたところだけを覚えていればOKです。

なお、もし個人情報保護法が苦手でも、わざわざ参考書を買う必要はありません。
個人情報保護委員会が定めた「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」が非常にわかりやすいからです。
逐条解説のような形式になっているので、分からないことがあればその都度確認してみると疑問が解けるかもしれません。

IT用語については覚えるしかありません。
お手持ちテキストに用語集がついているかと思うので、それをひたすら覚えます。
無機質で覚えにくいという方は、初心者向けのIT用語本を読んでみるのもオススメです。

ちなみに、私はIT分野の対策と息抜きも兼ねてITパスポートを取得しました。
行政書士試験対策として勉強するのはオーバーワークですが、IT分野の問題は大方カバーできます。
時間に余裕のある方はぜひ(一応国家資格です!)

文章理解

読めば分かる!

大学入試の現代文のような問題が3問出題されます。
(実際に東大の二次試験の問題が出題されたことがあります。)

要旨把握、並び替え、穴埋め等の問題が出題されますが、どれも読めば解ける問題です。
なので政治・経済・社会が苦手な方は絶対に落とせないところです。
ここで点を稼げないと足切りの確率がグッと上がります。

対策

私は昔から現代文が得意だったので過去問を解くだけで特段の対策はしませんでしたが、ここはできれば一問も落としたくないので、苦手な方はそれなりに対策をした方が良いです。
過去問で安定して2問以上を取れない方は苦手分野だと思っていいです。

先ほど、文章理解は読めば解ける問題と書きましたが、解放テクニックのようなものも存在します。
例えば穴埋めを解く際は、私は以下のことを意識しながら解いていました。

  • 空欄の後ろに「これは、」「それは、」という代名詞があれば、空欄部分は「これ」「それ」が表す単語や文章が書かれている可能性が高い
    「これは、〜〜〜〜。」の「〜〜〜〜」が空欄部分と同意義である可能性大!
  • 選択肢の頭に「これは、」「それは、」という代名詞があれば、その前の文章に「これ」「それ」が表す単語や文章が書かれている可能性が高い
    空欄とその前の文章が同意義である可能性大!
  • 空欄の後ろに「しかし、」という接続詞があれば、空欄部分と接続詞がつなぐ文章が逆説になっている可能性が高い
    「しかし、〜〜〜〜。」と真逆のことを書いている肢が怪しい!
  • 選択肢の頭に「しかし、」という接続詞があれば、その前の文章と逆説になっている可能性が高い
    空欄の前の文章と真逆のことを書いている肢が怪しい!
  • 選択肢の後ろに「つまり、」という接続詞があれば、その前の文章(空欄)の言い換えである可能性が高い
    「つまり、〜〜〜〜。」と同じようなことを書いている肢が怪しい!
  • 選択肢の頭に「つまり、」という接続詞があれば、その前の文章の言い換えである可能性が高い
    空欄の前の文章と同じようなことを書いている肢が怪しい!

穴埋め以外の問題でも、肢や空欄の前後の主語・接続詞は非常に重要です。
見逃さないようにしましょう。

これだけでも肢は絞られてくると思います。
あとは文章をよく読めば正解にたどり着けるはずです。

どうしても苦手な方は、公務員試験の文章理解本で演習を積んだり、予備校の文章理解講座を受講したりすることをオススメします。
それくらいしてでも落としたくない3問です。

作戦的な話をすると、集中力のある前半に解いてしまうというのもアリです。
もしくは文書理解の前にトイレ休憩を挟み頭をリフレッシュさせるのも良いですね。

目指す得点モデル

ということで、足切りを回避するための得点モデルを考えました。

  • 政治・経済・社会…2問
  • 情報通信・個人情報保護法…2問
  • 文章理解…2問

これで6問正解なのでギリギリ通過です。

政治・経済・社会が苦手であることが前提のモデルなのでそれ以外で点を取る構成にしました。
7問中2問正解できれば良いので苦手な方でも最悪運でなんとかなるんじゃなかと思います。。。
文章理解はできれば全問正解したいところです。
ここで取れればかなり楽になりますので、安定して正解できるように訓練が必要です。

最後の砦:講座を受講する

ここまでいろんな対策を書いてきましたが、私は一般知識が最後の最後まで不安で仕方なかったので、有料講座に申し込みました。

LECの「一般知識8点アップ道場」です。

一般知識は手を広げすぎてもダメなので、直前期はこのテキストをひたすら読んでいました。

テキストはコンパクトながら重要論点をしっかり押さえられています。
実際に、このテキストに載っていた個人情報保護委員会、働き方改革、元号が本試験で出題されました。
確実に8点以上の価値がある講座だったと思います。

横溝先生の講義付きなので内容は間違い無いですよ。
私と同じような不安を抱えている方は受講を検討してみてください。

最後に

長くなってしまいましたが、以上が私が考える一般知識対策です。
(このシリーズで一番文字数が多いです。)

これは個人的な意見ですが、
一般知識については出題傾向を見直すべきだと思います。

特に、政治・経済・社会という分野は幅が広すぎて試験委員がやりたい放題できてしまいます。
これに振り回される受験生はたまったものではありません。

今一度、「行政書士の業務に関連する一般知識等」の意味を考え直して欲しいです。。。

ショシ太郎