【土地家屋調査士への道Vol.8】2021年度土地家屋調査士試験&今後について

ご無沙汰してます。ショシ太郎です。

直前期に加え、仕事がそこそこ忙しかったので全くブログを更新していませんでした。
試験が終わり一段落着いたので、結果と今後について書いていこうと思います。

2021年度土地家屋調査士試験 結果は!?

結論

結果は・・・

不合格 でした。

なぜこの段階で不合格だと分かるのかというと、午前試験で足切りになってしまったからです。泣
今年は不運にもコロナの関係で測量士補試験が9月に延期になり、測量士補合格をもって調査士午前試験免除ができなくなったんですね。
私は今年に測量士補と調査士をダブル受験する予定だったのですが、上記の理由でやむを得ず午前試験を受けることになってしまったのです。

幸い、測量士補試験は合格予定なので、来年は調査士一本に集中できそうです。
(これはかなりデカいです!時間的にも、精神的にも楽になります。)

結果詳細

ということで今年の試験は100%不合格が決定しているのですが、ここに自己採点した結果を記しておきます。

午前の部

 択一 2/10 !?!??!??!
 記述 1問ミス(問2の水平角を反対にしてた)

午後の部

 択一 17/20
 土地 20/25 くらい
 建物 22/25 くらい

 <土地の減点箇所>
  ・登録免許税2000円って書いた (笑)
  ・申請人欄 山田次郎が単独申請人となる代位登記をベースに回答
        代位原因は「令和3年8月1日成立の遺産分割協議による所有権移転登記請求権」

 <建物の減点箇所>
  ・家屋番号に「B町三丁目」を書いた←これダメなのかな?
  ・(あ)部分の敷地権割合

しかし、午前試験はほんとにひどいですね。
受験した感想はこの後じっくり書いていくので、とりあえずここでは結果まで。

受験した感想

会場入り~試験開始まで

まず天候ですが、風強いし雨は降ってるし最悪でした(笑)
おまけに会場の青学に早く着きすぎたせいで構内に入ることすらできず、外で待ちぼうけ状態でしたね。
私の母校なんか誰でも自由に出入りできたのですが、やはり都会の大学は防犯の面から違いますね・・・。

なんやかんやで試験係員の準備が整ったらしく、ようやく入構が許可されました。銀杏臭い構内を進み、試験会場となる棟に到着です。

私は一番左前の席でした。
できれば前の方の席が良かったので、これはありがたかったです。
(何も視界に入らないほうが集中できるので)

席に着くや否や、自分の陣地を確保するために、三角定規や電卓を机の真ん中の方に置きました。
すでに戦いは始まっているのです(笑)
結局、私の隣の人は指定時間までに出頭しなかったので意味はなかったのですが・・・。

心配していた机の広さですが、私は全く気になりませんでした。
東京法経の答練で一人掛けの机に座っていたのが功を奏したのかもしれません。

あとは試験開始を待つだけ。
私はテキストを見返したりTwitterを覗いたりとわりとリラックスした状態で過ごすことができました。

午前試験

最初にして最大の難所である午前試験。
これまでの模試や答練の結果からしても、午前さえ突破できれば合格できると思っていました。

だがしかし、1問目で早速躓きました・・・。
文章問題はGPSとかラスタデータ等の過去問頻出のテーマが出るかと思っていたのですが、出題されたのはトータルステーションの誤差に関する問題でした。
確信は持てないまま次の問題へ・・・。

問3,4を見たときはさすがにヤバいと思いました。
どちらも測量士補の知識がベースになっているのは分かりましたが、問題自体は見たこともなければ解いたこともない形式でした。
脳みその引き出しをフル回転しなんとか計算しても、答えが合わずかなり時間を食ってしまいました。

そのあとの問題も過去問とはケタ違いの難易度(特に問7)でしたが、何とか10問解き切り問11の記述へ。
問11は簡単な問題だったので急いで回答し、分からなかった択一問題を考えなおしました。

答えはまとまらず、タイムアップ。(すでに絶望)

結果は上記自己採点の通りで、散々な結果でした。
今年は、午前で涙を飲む方が昨年以上に多かったのではと思います。
私もその一人で、過去問は完璧にしていたので準備バッチリのはずだったのですが・・・自己採点したときはなかなかキツかったです。
敗因としては、問題の解法を覚えていただけで、根本的な理解が欠けていたからだと推察します。
なぜここでこの計算をするのか、なぜこの数値を使用するのか、といった測量の概念が私の中には全くないので問題を少し変えられると手も足も出ないミミズ状態になるんでしょうね。
与えられた過去問をぐるぐる回しているだけでは到底敵わない内容だったと思います。

”根本的な理解の欠如”は今後実務を見据えた上でも必ず克服しないといけない課題なので、予備校選びについてもこの点をある程度考慮する必要がありそうです。

午後試験

気持ちを切りかえて午後試験に臨みます。
この時点ではまだ午前試験の結果は分からないので、最後までやり切ることだけを考えていました。

まず択一ですが、割と簡単な方だったと思います。3問間違えてますが。
答練同様15分程度で解き切り、土地にいきます。
(自信のない問についてはリマークしておき、最後に見直す作戦です。)

土地についてはハプニングが二つありました。
まず一つ目が、各所で議論されている申請人欄です。
私は山田次郎からの代位申請を記入しましたが、これで合っているのでしょうか??
(相続人が登記に協力しない場合は、他方の相続人が代位して分筆できる、みたいな肢が択一にあったのでそれを頼りに記入しましたが、そもそも相続人が登記に協力していないなんて問題文には書いてないし、どうしようか迷いました。)

続いてのハプニングが、基準点T2です。
作図に取り掛かる際、座標値をちゃんと読んでいなかった私が悪いのですが、筆界点をプロットし、最後に基準点を入れようとしたら、T2が解答用紙からはみ出てしまう状態になっていました。
「| T2」という風に誤魔化すことも考えましたが、問題文にそのような注意書きがなかったため一からプロットし直しました。
それでもT2はギリギリ収まるくらいの距離感だったので、試験委員は性格悪いなと思いました(笑)

最後に建物です。
当初は「建物表題部変更・建物区分登記」かと思ったのですが、事実関係6が建物表題部変更登記が完了していることを示しているのかなと判断し、建物区分登記オンリーの申請書にしました。結果、良い判断でした。
去年もそうでしたが、事実関係がややこしくて困ります。国語の試験じゃないんだから!
蓋を開ければただの建物区分登記で、申請書はいたって簡単な内容でしたね。

SNSを見ていると、壁厚を10cmで計算してしまった方が多いみたいです。
区分建物の壁厚は要注意ですね。

私が間違えたのは問2の敷地権割合です。
(あ)部分のAを床面積に入れてしまったため数値が合いませんでした。
このケースでは、(あ)部分は1階建て(Aは除く)、(い)部分は2階建て(A部分含む)として計算すべきだったのでしょうね。
区分建物の階数・床面積算入判断は難しいです。よく分かりません。

そんな感じで、全て解き終わった段階で30分ほど残り時間がありました。
普段はもう少し余裕があるのですが、土地でプロットをやり直したせいで時間がかかりました。

あとは作戦通り択一をじっくり考え直し、全体を見直し試験終了です。
午後試験はなかなかの手ごたえがありました。

今後について

来年受験が確定しているため、講座選びから検討しなければいけません。
結論から言うと、既に申し込みは完了しているのですが・・・。

2022年の試験では、東京法経学院の「新・最短合格講座」を受講することにしました。
理由は以下の通り。

・今後の実務のためにも、基礎からじっくり学びなおしたい
・最新情報を盛り込んだテキストが欲しい
・今年受講した結果かなり力が付いた実戦答練が含まれている(その他答練付き)
・合格したら全額返金保証付き!! ←これがかなりデカい

午前試験で測量の知識不足が露呈してしまったので、東京法経で複素数以外の計算方法も学んでみたいです。
もちろん、試験で使用するのは複素数以外あり得ませんが、知識として知っておいて損はないと思うんです。

一方で、東京法経の板書スタイルについてはどうかなとは感じてます。
(通信講義で先生が板書している時間は無駄でしかない)

東京法経にはそのマイナスを補う情報量を期待しています!!
一年間よろしくお願いします。

また、今年の受験に関してはアガルートに大変お世話になりました。
午前は残念な結果に終わりましたが、午後試験においてはアガルートで学んだことを発揮できたと思います。
Facebookでの質問制度が使用できなくなるのが残念でなりません・・・他の予備校にはない最強の利点なので。

2022年試験への抱負

今のところ、東京法経のベストセレクト答練、実戦答練、全国公開模試、総整理・速解答練の受講が決まっているのですが、
これら答練でオールA判定を狙っていきます!!

こんな大口叩いて大丈夫なのかと既に不安もありますが、2年目なのでこれくらいやらないとダメだと思ってます。

そして、2022年度土地家屋調査士試験 上位合格 を最終目標に設定し日々の勉強を頑張っていきます。

2022年受験生の皆様、引き続きよろしくお願いします!!

ショシ太郎